旧い歴史を持つ火山国・日本の温泉は、多くの国民の疲れや傷を癒し、昭和初期には温泉療法の研究が盛んになりました。私たちは温泉水の物理・化学的作用に着眼し、微量元素などが人体に皮下吸収されるだけではなく、それらから放射される何かが人体に影響し、血流量を増加させるなど、様々な治療効果を発現させているのではないかと考えました。そこで日本各地の温泉水や鉱石、ミネラル豊富な湧き水を数多く採取し、それらの生理活性機能の研究を重ねてまいりました。
平成29年(2017年)7月6日、ある特定の組み合せで作った溶出液の中から、ナノメーターレベルの微小な結晶体を観察することができました。その溶出液を繊維に加工すれば、皮膚に直接接触させずとも、すぐに皮膚の表面温度が上昇し、血流が増加したり、痛みを除去したり、体幹が強化されたり、歩行が安定したりすることが分かりました。私たちはこの溶出液に含まれている結晶体を、その特徴から「集積機能性ミネラル結晶体(イフミック):Integrated Functional Mineral Crystal」と命名しました。
平成30年(2018年)4月18日には東京都市大学の総合研究センター内に「ミネラル結晶体研究センター」を設立し、マスコミ各社をお招きして共同研究をスタートさせることを発表致しました。幸運なことに研究所設立後すぐに、体内でNO(一酸化窒素)という物質が発生していることが分かりました。
薬のように服用や吸引または皮膚に直接塗布することなく、繊維に加工したものを身体に近接させることで血管が拡張し、血流が増加する原因はこのNO(一酸化窒素)という物質が関与しているということを突き止めました。NO(一酸化窒素)が体内で様々な機能活性を持つことを発見したUCLA医学部・薬理学教授イグナロ博士は、1998年にノーベル医学・生理学賞を授与されております。
令和元年(2019年)7月19日には「血中一酸化窒素(NO)量の増加」と「血管拡張」、「バランス能力向上」を証明し、特許を取得いたしました。
令和2年(2020年)1月22日、IFMC. (イフミック)の発する物理刺激を調査するために、日本原子力研究開発機構(JAEA)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)が共同で茨城県東海村に建設・運営している大強度陽子加速器施設(J-PARC)にてミューオン源を用いた構造解析を行いました。
令和2年(2020年)8月29日に「Nanomaterials誌」にて「The Natural-Mineral-Based Novel Nanomaterial IFMC Increases Intravascular Nitric Oxide without Its Intake: Implications for COVID-19 and beyond (天然ミネラルベースの新規ナノ材料 IFMC は生体内に摂取されることなく血管内一酸化窒素濃度を増加させる:COVID-19 とそれ以降への示唆)」が出版されました。
令和4年(2022年)3月16日に「Nanomaterials誌」にて「An Externally-Applied, Natural-Mineral-Based Novel Nanomaterial IFMC Improves Cardiopulmonary Function under Aerobic Exercise (天然ミネラルベースの新規ナノ材料 IFMC は生体への外部からの接触によって有酸素運動下の心肺機能を向上させる)」が出版されました。
IFMC. (イフミック)は血管拡張などの生理活性作用を有する新規技術として、広く国民の健康増進、健康寿命の延伸に寄与したいと考えております。
特許第6557442号
「」「イフミック」「集積機能性ミネラル結晶体」は株式会社テイコク製薬社の商標または登録商標です。